電気学会全国大会講演要旨
4-060
ソフトスイッチング三相一石昇圧形整流回路における出力電圧リプル抑制の検討
◎吉野 真・鳥井昭宏・植田明照(愛知工業大学)
電流共振スイッチを用いてソフトスイッチング化した三相一石昇圧形整流回路は,スイッチング損失を低減でき,EMI対策の面でもその効果が期待される。しかし共振スイッチを付加したことにより,出力電圧リプルの増加が問題となる。これを解決するために,共振スイッチの構成部分である共振コンデンサの配置を変更する。これにより,ソフトスイッチング動作に平滑コンデンサが関与しない。その結果,出力電圧のリプル成分はスイッチング周波数とその高調波といった高周波成分が大幅に減少する。以上より配置変更した回路では,ソフトスイッチングを達成し,かつ出力電圧リプルを低減できる。