電気学会全国大会講演要旨
4-068
ハイブリッドコンバータの動作解析と検証
◎戸林俊介・李 天健・白石 創・塚越昌彦(東芝三菱電機産業システム)
大規模プラントに多数台設置されるインバータの直流電源には、複数台に一括給電する大容量整流器を適用する。一般的なプラントは一定負荷で、常時力行の運転状態であることが多い。この用途では、ダイオード整流器が優位だが、緊急一斉停止に伴う急減速の時だけ回生となる。非常時の回生は力行時の1/3程度のため、全回生能力を持つ必要はない。よって定常時はダイオード変換器で大容量運転を行い、急減速時に小容量のIGBT変換器で回生するハイブリッドコンバータを提案する。本稿では両変換器を連携するトランスを使用しないことを志向し、IGBT変換器に発生する電流を解析・検証し問題のない運転が可能であることを確認した。