電気学会全国大会講演要旨
4-069
高磁束密度下における電磁鋼板のインバータ励磁による鉄損増加
◎日下部隆弘・山田 諒・藤﨑敬介(豊田工業大学)
リニアアンプ励磁(正弦波励磁)では,同じ鉄損値を示す2種類のリング状にカットした電磁鋼板(35H300,50H310)を用意した.それらを高磁束密度下において,リニアアンプ励磁及びPWMインバータ励磁を行った時の鉄損値を比較した. 35H300において最大約30%,50H310において最大約55%,PWMインバータ励磁の鉄損がリニアアンプ励磁に比べて増加した.また,今回は磁束密度の波形制御を行っていないため,磁束密度が高くなるほど波形率が悪くなった.しかし,それを考慮してもインバータの変調度が小さくなるほど,鉄損増加率が大きくなる傾向が見られた.