電気学会全国大会講演要旨
4-070
インバータ装置用交流リアクトルによる電流位相調整
○一柳龍伸(日本大学 短期大学部)・鈴木勝行(日本大学)
定速度電動機としてこれまで使用されることが多かった三相かご形誘導電動機は、キャリア周波数を10kHz程度とする最近のすべり周波数制御形インバータ装置により、広範囲の可変速運転に多数利用されている。ただ、新たな伝導性と放射性の電磁妨害や、コモンモード電圧・電流による絶縁の複合劣化などの問題が提起され、ガイドラインが制定されている。本報告では、このガイドラインに沿って利用が求められている交流リアクトルの利用による力率改善と電流位相調整の補助装置について述べる。