電気学会全国大会講演要旨
4-073
プレイモデルによる磁気ヒステリシス特性を考慮したリアクトルの直流重畳特性解析
◎北尾純士・橋本和茂・髙橋康人・藤原耕二・石原好之(同志社大学)・阿波根 明(サイエンス ソリューションズ)・松尾哲司(京都大学)
電源回路で使用されているリアクトルは,通常,直流重畳下で使用されているが,現状,磁性材料のヒステリシス特性を無視し,初磁化曲線のみを考慮して回路解析を行うことも多い.したがって,高効率な電源回路を設計するためには,磁気ヒステリシス特性を簡便かつ高精度に表現可能なモデル化手法を用いて,リアクトルの直流重畳特性を精度良く考慮することが望ましい.そこで本稿では,現在提案されている多くのヒステリシスモデルの中で,磁界解析分野で特に注目されているプレイモデルを回路解析に適用する.そして,リアクトル用磁性材料の圧粉磁心を用いて,交流ヒステリシスループや直流重畳特性の解析結果と測定結果の比較を行い,プレイモデルの有効性検証を行う.