大容量の電力変換装置では直流回路の共振が発生し、導体電流、コンデンサ電流が増加して部品責務が増加することが懸念される。そのため、直流回路特性の解析が必要となるが、100MVA級の大容量電力変換装置では直流回路特性解析を実機で行うのは困難である。そこで、本稿では3相3レベル電力変換装置のインバータ、コンバータの組み合わせを1つの構成単位として、実機とシミュレーションモデルの合わせ込みを行い、そのモデルを大容量電力変換装置に拡張することで、シミュレーションにて直流回路特性解析を精度良く行う手法を確立したので報告する。