電気学会全国大会講演要旨
4-082
三線式不平衡三相交流の星形電圧導出法に関する過渡応答特性の検証
◎岡野 毅・髙栁 敦・譲原逸男(京三製作所)
三相交流は、電力需要元である受電端から見ると、単相負荷の投入や切断あるいは落雷等が原因で、瞬時あるいは継続的な電圧不平衡の状態が起こりうる。半導体製造等の生産ラインの現場では、こうした不平衡の一形態である瞬時電圧低下が損害のリスク要因として問題視されてきた。このため、瞬低補償機能と利用者のコスト負担軽減を両立させる手段として、筆者らは既に力率改善機能を有した三相PWMコンバータに対して入力不平衡補償機能を付与するための方法論を示してきた。本論文では、入力不平衡補償を行う上で欠かせない要素であるディジタルフィルタに焦点を当て、その出力の過渡応答をシミュレーションにて検証し、その特性の妥当性を確認する。