電気学会全国大会講演要旨
4-099
IHクッキングヒータ用時分割制御高周波インバータの実証評価
◎廣川貴之・岡本昌幸・平木英治・田中俊彦(山口大学)
家庭用誘導加熱(IH)調理器は,電磁誘導によって鍋を直接加熱する調理機器であり,ガスを使用した加熱方法に比べ安全,高い加熱効率などの利点より現在急速に普及している。IH調理器のよりいっそうの普及には,抵抗率の低い銅やアルミなど,多彩な材質の鍋が利用できるよう,高周波電力のさらなる高周波化が求められる。そのためには,高周波電力供給源であるインバータを高周波化する必要がある。しかし,インバータの高周波化に伴い,回路損失の増加の増加といった問題が発生する。 本論文では,提案回路の回路動作および電力特性を実験にて明らかにし,電力変換効率を測定した。また,得られた電力変換効率より,提案回路の効率向上を目的として損失分析を行ったので報告する。