電気学会全国大会講演要旨
4-101
変圧器タップ切替による太陽光PCSの提案
○中田篤史・鳥井昭宏・植田明照(愛知工業大学)
近年,太陽光発電や風力発電といった自然エネルギーの導入が活発である。太陽光発電用パワーコンディショナ (PCS)には様々な方式が提案されている。代表例として,PWM整流器の直流側に直接太陽電池を接続する方式,PWM 整流器と太陽電池の間に昇圧チョッパを用いる方式があげられる。前者は簡易な構成でありチョッパが無いためコストや効率の点で有利であるが,DC 電圧が低くなるとPCS が発電を停止してしまう問題がある。後者は DC 電圧が低くなってもチョッパによる昇圧制御を行っているため発電可能であるが,常時動作するチョッパによるロスが問題となる。本論文では変圧器タップ切替による太陽光PCSを提案する。変圧器のタップをDC電圧に応じて切り換えることによって,低電力時でも発電可能でありロスも少なくなる利点がある。