電気学会全国大会講演要旨
4-103
非接触給電装置における一次側補償方式の比較
◎岡田康嗣・飯村和之・星 伸一(東京理科大学)
電磁誘導方式の非接触給電は,漏れ磁束が発生し力率が低下するため,コンデンサをコイルに直列または並列に接続して補償する。本稿では,一次直列二次並列(S/P)方式と一次並列二次並列(P/P)方式の特性を,インバータ入力から整流回路出力の間の効率を測定することで比較した。 その結果,出力電力が大きくなるにつれS/P方式はインバータ効率が低下し,P/P方式はインバータ効率が上昇することが分かった。さらに,共振回路の効率に関しては,P/P方式よりS/P方式の効率のほうが高くなることが分かった。また,総合効率に関しては,結合係数が低下した場合に,S/P方式の効率低下が大きくなることが分かった。