電気学会全国大会講演要旨
4-110
搬送波に同期した重畳電圧を用いた拡張誘起電圧に基づくIPMSMの低速時における位置センサレス制御
◎内田洸介・久保田寿夫(明治大学)
IPMSMのセンサレス制御法が数多く提案されているが、低速域での推定という課題が残されている。 本論文ではIPMSMの低速域でのセンサレス制御法を拡張誘起電圧に基づいた方法と搬送波に同期した電圧を重畳する方法を組み合わせて検討している。低速域では拡張誘起電圧の低下に伴い推定精度が低下するが、提案法では搬送波に同期した電圧をδ軸電圧指令値に重畳することで低速域での推定精度を向上させることができることをシミュレーションで確認した。また、低速域でも拡張誘起電圧により磁極位置推定を行うので、低速域・高速域での推定法の切り替えを必要としない。今後、実機試験を行い提案法の検証を行う。