電気学会全国大会講演要旨
4-114
センサレス制御システムにおける過渡負荷特性改善
◎堤 洵也・山中建二・大西徳生(徳島大学)
筆者らは先に、提案しているセンサレス制御にホールIC信号を組み合わせることで、始動時の逆転や負荷の急変に対してより安定に運転できることを報告してきた。 しかし、特に用途が限定されない場合、コストや取り付け位置誤差の面からホールIC等の簡易センサであっても個数を減らす、あるいは使用しない方が望ましい。 そこで、ホールIC等の簡易センサは用いず、制御システム内の情報を利用した補正機構によって内部位相を補正することで、定格トルク300%以上のトルク負荷が急激にかかった場合でも同期外れを起こすことなく運転できることを確認したので報告する。