電気学会全国大会講演要旨
4-118
小型衛星用リアクションホイールに関する制御方式の研究
◎後藤卓寿(信州大学)
次世代宇宙システム技術研究組合(NESTRA)殿との共同研究しております「超小型衛星用リアクションホイールの制御方式」についての研究となります。 リアクションホイールとは、イナーシャの角運動量を制御することにより、衛生の姿勢制御を行うモジュールになります。構造は一般的なACサーボモータであるが、アウターロータ型構造の回転体のイナーシャの制御方式について研究しました。 従来、ACサーボモータを速度制御する場合には、「電流制御」のフィードバック制御の外側に「速度制御」を行う方式が一般的である。速度制御では、速度指令値と速度検出器からのフィードバック値の差分からPID制御により、電流指令を生成する。電流指令値と電流フィードバック値をPID制御し、モータへ流す電流をコントロールすることにより、速度制御を行う。 今回の研究では、従来のモータ電流をコントロールしての電流制御ではなく、モータ印加電圧を直接コントロールすることで速度制御を行う。(モータ印加電圧とモータ回転数は比例関係となる)ブロック図としてはシンプルとなる一方、応答性は落ちる傾向になるが、そのあたりの数値的な評価を行った。