電気学会全国大会講演要旨
4-119
スロットレスSPMSMの極低速における位置センサレス制御の検討
◎岩田拓郎・森本茂雄・井上征則・真田雅之(大阪府立大学)
永久磁石同期モータ(PMSM)における位置センサレス制御では,モータパラメータ誤差およびインバータのデッドタイムやスイッチング素子による電圧誤差が位置推定誤差の要因となる。本研究では,極低速域での可変速範囲の拡大を目的とし,スロットレスSPMSMセンサレス制御システムにおいて,低速運転時に影響が大きい抵抗Rのオンライン同定を用い,インバータでの電圧誤差の補償法の違いによる限界速度(システムが不安定にならない指令速度),位置推定誤差について検討する。電圧補償法として相電流値に依存して補償する方法を用いることで限界速度,位置推定誤差ともに小さくできることがわかった。