電気学会全国大会講演要旨
4-120
空間電流誤差ベクトルを最小にするインバータの新しい制御法に関する試み
◎小野翔太・郭 海蛟(東北学院大学)・劉 康志(千葉大学)
インバータの駆動において指令値電流を実電流に追従させる方式としてベクトル制御がよく知られている。この制御方式では、座標変換と逆変換などが必要で計算量が増える。本研究では、簡単な変換方式を目指して、空間電流誤差ベクトルを最小にする方法を提案し、シミュレーションによる結果と実験による検討を報告する。 提案する空間電流誤差ベクトルを最小にする方法はシミュレーションにより、指令速度、電流に追従することが確認でき負荷を変化させても正常に回転することが確かめられた。また、実験においても無負荷の状態で目標とする指令速度に追従し正常に回転することも確認できた。