電気学会全国大会講演要旨
4-121
低次高調波抑制パルスと零ベクトルの合成による交流モータ制御用変調方式
◎古川公久・神谷昭範(日立製作所)・宮崎英樹・大山和人・三井利貞・西口慎吾(日立オートモティブシステムズ)
低損失化の観点から, 交流モータ制御における変調方式はインバータのスイッチング回数の低減と出力電圧に含まれる低次高調波の抑制を両立できることが求められている。しかし、従来からあるスイッチングパターンによる低次高調波を抑制する変調方式では、パターンが多数必要でメモリ容量に課題があった。本変調方式は、低次高調波を抑制するパルスパターンにリアルタイムで零ベクトルを合成し変調度を制御する方式で、これにより、パターンの数を減らしつつも広い動作範囲に適用することができる手法となっている。相電圧波形の特徴として局所的な1相スイッチングの形態をなしており、本方式はスイッチング回数低減も考慮されている。