電気学会全国大会講演要旨
4-123
PWM制御下でのSRMのパルス電流波形駆動
◎桑原 優・小坂 卓・松井信行(名古屋工業大学)・島田大志(富士電機)
スイッチトリラクタンスモータ(以下SRMと略記)は,誘導機や永久磁石形同期モータに比べ,構造的に簡単かつ堅牢であり,特に近年価格高騰が著しいレアアース磁石を用いない安価な駆動源として再注目されつつある。 SRMの電流波形制御では,一般に瞬時値比較制御が用いられるが,そのままではスイッチング周波数管理が困難で,電流制御精度が制御演算周期に依存するなど問題点を有する。 本稿では8kHzの固定スイッチング周波数,マイコンレベルの制御演算能力で駆動可能なPWM制御下での電流波形制御法を提案し,提案手法の有効性を固定子/回転子突極が12/8で定格出力20kWの三相SRMを用いて,実験的に検証している。