電気学会全国大会講演要旨
4-132
誘導電動機制御のための回転子抵抗と固定子抵抗推定方法
○有馬京吾・劉 康志・近藤圭一郎(千葉大学)
本論文は誘導電動機の回転子抵抗,固定子抵抗を電流偏差,回転子磁束の目標値から推定する方法を提案し,パラメータの推定結果,及び推定した回転子抵抗を用いてベクトル制御を行ったシミュレーション結果について報告する.従来提案された適応磁束オブザーバ等との違いは,磁束推定を行わず,その目標値のみを使用した点,符号関数を用いることでパラメータ推定の収束性を確保した点にある.これによって,より低次元のオブザーバでパラメータ推定をすることになり,実装が容易となる.