電気学会全国大会講演要旨
4-133
IM速度センサレスベクトル制御のための相電流非零制御の応答改善
◎辻 亮佑・坂口洋二・林 洋一(青山学院大学)・福本哲哉(青山モータドライブテクノロジー)
IM速度センサレス制御で極低速運転を実現するためには電圧制御誤差の補償が重要である。しかし、デッドタイムによる電圧制御誤差は相電流の零クロス付近で大きく変化しその正確な補償は困難である。この問題を解決するため、我々は相電流が零近傍に長期滞在するのを禁止する相電流非零制御を提案した。しかし、電流制御の過渡応答に問題があり速度推定への影響を防止するための対策(高調波電流補償やマスク制御)が不可欠であった。本稿では、電流零クロス時にパルス電圧を加算することにより電流制御の応答を改善したのでその概要を報告する。