電気学会全国大会講演要旨
4-135
4レグインバータによる2台の誘導電動機の独立ベクトル制御
◎田中春希・片桐圭紀・松瀨貢規(明治大学)
本論文では, その4レグインバータを用いた誘導電動機の独立制御を行う。4レグインバータは4つのレグと, 直列に接続した2つのキャパシタから構成される。したがって, 4レグインバータで必要なスイッチングデバイス数は8である。また, 4レグインバータの2直列キャパシタの中性点電位はドリフト現象を起こすため変動してしまう。そこで本論文では中性点電位の補償法を適用した実機実験を行い, 中性点電位補償の有用性を確認したので報告する。次に,中性点電位補償を行えば4レグインバータによる2台の誘導電動機の独立ベクトル制御が可能であることを実機実験によって明らかにしたので報告する。