電気学会全国大会講演要旨
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動作点変動に対応したPMSMの振動抑制制御法-第2報-
藤村明生・○服部知美(静岡理工科大学)
PMSMは産業用・家電用の可変速制御用モータとして,数多く利用されている。しかしながら,駆動時に発生するトルク脈動が問題となっており,その低減が不可欠となっている。筆者らは,これまでに加速度センサ,フーリエ変換,繰返し制御を基本とした制御系により,トルク脈動に起因するモータフレーム振動を抑制する制御法を検討してきた。 本論文では,あらかじめ各動作点における補償信号をテーブル化しておき,動作点に応じて補償信号を出力・補正するアルゴリズムにより,フィードフォワード制御時にモータ動作点が変動した場合にも対応できる振動抑制制御システムを構築した(第1報は平成23年電気学会産業応用部門大会で報告済み)。