電気学会全国大会講演要旨
4-142
磁極位置センサを持つ小型IPMモータの位相制御特性について
◎本多真悟・阿部貴志・樋口 剛(長崎大学)
リラクタンストルクと永久磁石トルクを効率よく併用できる埋込型永久磁石(IPM)モータは,様々な用途にて実用化され,簡易な位置センサや電流・電圧センサの削減などコストやメンテナンスを考慮した取り組み,システム全体の高トルク化や高効率化が必要とされている。本論文では,一定の直流入力電圧下で,磁極位置センサを持つ小型IPMモータに対して,少ない位置情報と速度指令から位相制御が可能な程度の位置情報を推定し,リラクタンストルクを有効利用できる位相制御を各種通電方式に導入した。その結果,120度通電方形波方式や180度通電方形波方式においても180度通電正弦波方式に近い特性が得られたことを報告する。