電気学会全国大会講演要旨
4-144
モデル予測制御に基づくPMSMの電流制御系のテーブルによる実装における分解能の検討
◎坂本拓弥・前田拓真・道木慎二(名古屋大学)
小型高出力・高効率といった特徴から永久磁石同期モータが様々な分野で用いられている. 特に電気自動車等に使用される場合,一定の電圧の下,駆動領域の拡大や高速なトルク応答の実現が要求されるため,電源電圧の有効利用が求められる. これに対して筆者らは,インバータの離散特性を考量して最適な電圧を出力する制御系としてモデル予測制御(MPC)に基づいた制御系を提案している. 提案手法の実機実装をするにあたり,モータの状態を引数としたテーブルを利用することを想定している. この際,テーブルの各引数の分解能の設定は,テーブル作成に要する時間・テーブル容量と制御性能のバランスを大きく左右するため,設計指針は重要な課題である.