電気学会全国大会講演要旨
4-145
非干渉化制御を用いた同期電動機の新しいV/f制御
◎鈴木 赳・原口雄伍・川畑良尚(立命館大学)
PMSMをはじめとする同期電動機を制御するには位相情報を知る必要があり、一般的にはレゾルバや位置センサなどが用いられている。しかし、これらを取り付けると機器が大きくなるほか、コストが高くなり、またメンテナンスが必要となるなど欠点が生じる。そのため、位置センサを必要としないセンサレス制御が盛んに実用化されている。一般的に用いられているセンサレス制御は、電圧や電流の情報を用いて位相を推定し、ベクトル制御を用いて行う方法であるが、これらの手法では、計算が複雑になり、安価なマイコンでは制御しにくいという問題がある。これらの問題を解消するため、本論文では、非干渉化制御を用いた新しい速度センサレス制御の手法を提案する。