電気学会全国大会講演要旨
4-156
リカバリアシスト方式の高電圧インバータへの適用
○瀧本和靖・葛巻淳彦・田井裕通・餅川 宏・中沢洋介(東芝)
近年では、インバータの損失低減のために、SiCデバイスの検討が盛んになっており、高電圧インバータにおいても、従来方式のSi-ダイオードをSiC-ダイオードに置き換えたハイブリッドペア方式が提案されている。しかし、ハイブリッドペア方式では、従来方式のSi-ダイオードの分だけSiC-ダイオードが必要となり、高価なSiCデバイスの使用量が多く、製品コストが上がってしまう。本稿では、低コストなSi-ダイオードと損失低減可能なSiCデバイスを効率よく使用することで、低コストと低損失の両立が可能な、リカバリアシスト方式の適用を検討し、損失低減効果を確認した。