電気学会全国大会講演要旨
4-161
ノーマリオン型交流スイッチによる誘導性負荷電流の転流動作に関する実験的検討
◎沼田諒平・中宮明久・成 慶ミン(茨城工業高等専門学校)・田中保宣・西澤伸一・大橋弘通(産業技術総合研究所)
エネルギー蓄積要素を用いない直接式電力変換回路には、マトリックスコンバータ(Matrix Converter; 以下MC)やコンデンサレスインバータなどがある。これらのMC回路には、瞬停や緊急停止時に誘導性負荷電流の経路を確保するために、保護回路としてダイオードブリッジ回路とコンデンサによるダイオードクランプ回路が接続される。変換容量が大きくなるに伴いダイオードクランプ回路のコンデンサも充分な容量にする必要があり、変換器の小型化が困難となっている。(1,2)本研究では、ダイオードクランプ回路の役割を、新しい交流スイッチで代替することで、負荷電流を安全に環流し、MCなどの直接電力変換器の小型化を図ることを目的とする。