電気学会全国大会講演要旨
4-164
電力用アクティブフィルタにおける系統連系用リアクトルの検討
◎広瀬禎弥・小松康廣・荒木義彦(立命館大学)
インバータや整流器といったパワーエレクトロニクス機器は、系統に高調波電流を発生させ得る。これは、不特定多数に悪影響を与え得る。その解決策として電力用アクティブフィルタが用いられている。非線形負荷で発生した高調波成分を検出し、それと同じ大きさ、位相のものを補償電流として系統側に供給することで、系統側高調波電流をなくせる。電力用アクティブフィルタには系統連系用リアクトルが用いられているが、今回は直列共振回路を代用し、補償精度向上とインバータのコンデンサ電圧低減を図った。補償電流指令値算出方式として拡張pq理論を用い、系統電圧対称時,非対称時においてシミュレーションを行った。