電気学会全国大会講演要旨
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大容量SVCサイリスタバルブの開発
◎大竹飛鳥・藤本貴文・伊村正幸・近藤晃司(東芝三菱電機産業システム)
当社は従来から大容量高電圧サイリスタを適用した静止型無効電力補償装置(SVC)を提供してきた。今回、1スタックに最大16直列の素子を収納したサイリスタバルブを上下に三相三段積みにする構造を導入した。この三相三段積み構造はMVU構造(Multiple Valve Unit)と呼ばれ装置の設置面積を従来よりも大幅に削減することができる。本論文では、SVCの主回路構成、新型サイリスタバルブの開発について説明し、従来のSVCと比較した利点を示す。また、当社の大容量SVCの製造実績を示す。