電気学会全国大会講演要旨
4-171
無効電力と不平衡有効電力補償機能を有する電気自動車用スマートチャージャ
◎田中秀典・関谷 司・岡本昌幸・平木英治・田中俊彦(山口大学)
近年,電気自動車が本格的な普及期を迎えている。日産リーフのバッテリは最大で24kWh の電力を貯蔵することができる。この電力貯蔵能力を利用し,深夜電力や太陽光で発電した電力により充電し,電力需要が高くなる時間帯に使用することでピークカットを実現するプロジェクトが注目されている。この目的で双方向バッテリチャージャが提案されている。しかしながら,提案されている双方向バッテリチャージャは,電気自動車のバッテリの充放電時しか用いられない。本論文では,バッテリの充放電時のみならず,それ以外の場合でも無効電力と不平衡有効電力の補償を可能とする電気自動車用スマートチャージャを提案し,その有効性を計算機シミュレーションにより確認したので報告する。