電気学会全国大会講演要旨
4-187
スマートメーターに求められる精度―有効数字や不確かさを考慮してー
○岩佐章夫・昆 盛太郎(産業技術総合研究所)・末松 茂(日本電気計器検定所)
スマートグリッドではスマートメーターが多数配置され、通信によりそれらのデータが一括して取得できる。従来型の電力量計はすでに国家計量標準への計量トレーサビリティーがとられて取引に用いられている。同様にスマートメーターも国家計量標準への計量トレーサビリティーがとられるようになる。電力量計をスマートメーターに置き換えていくにあたっては、各々のスマートメーターに求められる精度をあらかじめ検討しておくことにより、スマートメーターの効率的な配置が可能になる。精度検討の際に有用となるのが、有効数字および不確かさの概念である。電気学会では2012年1月に「スマートグリッドにおける計量トレーサビリティー調査専門委員会」を新設したが、そこでの具体的な議論のたたき台としてこれらの概念の適用を提案する。