電気学会全国大会講演要旨
4-188
入退室状況とCO2ガス濃度を考慮した独居高齢者の安全状態の判定
◎上平一柄・中島 隆・松村太陽・三浦 光・小野 隆(日本大学)
近年の高齢化社会において,独居高齢者の世帯数は増加傾向にあり,孤立死の増加が社会問題となっている。その対策として,安心・安全に一人暮らしができる生活支援システムが求められている。本研究では,複数センサにより独居高齢者の安全状態を判定し,「異常時」を近親者や第三者に通報するシステムの構築を目的としている。今回は独居高齢者の安全状態の判断要素として,入退室状況及びCO2ガス濃度について検討した。人体検知センサとドア開閉センサを組み合わせることによって被験者の入退室状況を判定することができた。さらに,入退室状況とCO2ガス濃度の増減の傾向を用いることにより,人の安全状態の判定を行える見通しを得た。