電気学会全国大会講演要旨
4-199
俯瞰画像を用いた列車前方監視に関する基礎検討
○鵜飼正人・長峯 望(公益鉄道総合技術研究所)
一般的な車載カメラ映像は、一般的に遠方ほど解像度は低下し、隠ぺいも複雑に発生する。これはカメラの光軸と線路面との俯角が小さく、射影変換の影響を強く受けるためである。それに対して俯瞰画像は、対象物の位置によらず,大きさの正規化された入力画像が得られる。我々はこの俯瞰画像を用いて、画像認識による列車前方監視システムの開発を進めている。本稿では、カメラキャリブレーションにより歪みを補正した俯瞰画像の生成処理と、分岐開通方向識別などへの適用可能性について基礎的な検討を行ったので述べる。