電気学会全国大会講演要旨
4-202
非接触電力伝送試験のための相対運動模擬装置の構成と静特性
◎堀 祐樹・河合勇兵・大路貴久・飴井賢治・作井正昭(富山大学)
本稿は,非接触電力伝送を用いた走行車両への走行中充電を目的とし,静止時から高速走行時までを模擬できる伝送効率評価装置の構成と静特性について報告している。装置構成として,車道埋設を想定した送信アンテナは回転子の周囲に45度毎に計8個設置されている。また,車両側を想定した受信アンテナは,水平方向の送信アンテナと同軸対向になるように配置される。入力電力はブラシ・整流子を介して送信アンテナに与えられ,オン区間で受信する。静特性として送信アンテナの回転角と効率の関係を調査し,同軸対向時で最大効率11%が得られた。静止時の伝送効率は相対運動時の伝送効率の評価指標となるものである。