電気学会全国大会講演要旨
4-203
一方向非接触給電から拡張容易な双方向非接触給電システム
◎渡辺 宏・望月大樹・金子裕良・阿部 茂(埼玉大学)
プラグインハイブリッド自動車(PHV)や電気自動車(EV)の給電に、利便性と保守性に優れた非接触給電を用いる研究が各国で進められている。その多くは電力系統から車への一方向給電(G2V)である。しかしEVのバッテリーを電力負荷平準化や各種電源として利用するには、車から電力系統への給電(V2G)も可能な双方向給電が必要となる。本稿では非接触給電で一般的な一次直列二次並列コンデンサ方式(SP方式)をベースに、二次側にリアクトルを追加し、一次側の直列コンデンサの値を変更するだけで理想変圧器特性が成立し、双方向ともに給電効率の高いシステムが実現できることを示す。