電気学会全国大会講演要旨
4-205
電気自動車用非接触給電トランスの長ギャップ化
◎佐藤亨耶・高梨浩也・金子裕良・阿部 茂(埼玉大学)・保田富夫(テクノバ)・鈴木 明(アイシン・エィ・ダブリュ)
電気自動車の非接触給電では,地上(一次側)コイルと車載(二次側)コイルとの間に,車の最低地上高程度の大きなエアギャップが必要となる。我々は設置容易性から,地上コイルは地表置きで標準ギャップ長は70mm程度で良いと考えてきた。しかし一次コイルを地中に埋設する用途では,車の最低地上高程度のギャップ長が求められる。今回標準ギャップ長を160mmで給電効率>92%の長ギャップトランスを試作したところ,ギャップ長200mmでも給電効率>90%の性能が得られた。試作トランスの設計方法と給電実験結果について報告する。