電気学会全国大会講演要旨
4-206
多直多並列接続されたリチウムイオン電池の放電容量に関する実験的検討
◎宮武 想・薄 良彦・引原隆士(京都大学)・伊藤修一・田中健一(キャプテックス)
近年, リチウムイオン電池に対する注目が高まりを見せる中, セルを多数接続し構成される組電池に関する技術の開発が重要となっている. 筆者らは, 組電池を構成する各セルの特性の差異に着目し, 特性の差異を生かした組電池システムの構築を目指している. 本報告は, 特性の異なるセルで構成された組電池特性の解明のために, 特性の異なるセルで組電池を構成した場合の放電容量を実験的に検討したものである. 具体的には, 12本のセルを用いて構成可能な多直多並列接続の組電池を構成し, 各構成における放電容量を検討した. その結果は, 従来までの理解とは異なるものであり, 本検討により, 多直多並列接続で構成された組電池の放電容量が, 特性の差異のみならず, 組電池のトポロジーにも依存することが明らかとなった.