電気学会全国大会講演要旨
4-209
インパルス試験に基づいた巻線診断装置の開発
◎藤田 悠・中村久栄(トーエネック)・水野幸男(名古屋工業大学)
巻線の良否診断に関しては,いくつもの手法が提案されているが,その中でもインパルス電圧を用いた試験法が効果的と考えられており,診断装置としても既に実用化されている。 本研究では,インパルス試験時に巻線両端で観測される電圧特性が巻線の状態に依存した再現性のある特性となることに注目し,巻線の良否判定情報を搭載した診断装置の開発を行う。著者らはこれまでに巻線の特徴量分布から,巻線の状態を確率的に診断する手法を提案している。 今回は,このアルゴリズムを巻線診断装置の試作機に実装し,その性能評価を行う。