電気学会全国大会講演要旨
4-211
保全データを用いた高圧受電設備保守高度化の検討
◎前畑安志・下野耕平・西村和則(広島工業大学)・曳田耕児(一般関東電気保安協会)
近年,電力供給設備の保全においては飛躍的に高度化が進み,遠隔監視技術の導入により格段の精度でメンテナンスが行われている。しかし,需要設備においては,規模の小さいことや,供給設備に比べて高い信頼度の要求がないことから高度な保全は求められてこなかった。そこで,筆者らは,これまで利用されてこなかった需要設備の保全データを活用し,データマイニングを適用して従来の保全の大幅な高度化を図り,今後増加する重要な需要設備にも十分に対応する保全を確立すると同時に,毎月の定期点検を主体とした保全を見直し,適切な時期に保全を実施する状態保全を提案している。