日本ではロボット技術の進歩により技術の自動化が進んでいる。その反面熟練技術者たちの技術は伝承されず失われつつあるため，日本において次世代の技術者を育て，技術を継承することは急務となっている。その原因として，技術の教育は教育者，被教育者の双方に多くの時間・空間的拘束を必要とすることが挙げられる。 本研究では技術伝承における問題点を解決し，日本の熟練技術継承の促進につなげるために，実世界ハプティクスのスキルトレーニングへの利用を提案する。実世界ハプティクスを用いることで時空間的に自由度の高い教育が可能であり，また教育を受ける機会を増やすことが可能であるため，スキルの伝承を促すことにつながると考えられる。