電気学会全国大会講演要旨
4-222
熱放射型冷暖房システムによる暖房運転の特性評価
◎村上和也・佐藤裕昭・佐竹昭泰・三谷康範・山田久文(九州工業大学)・宮本直幸・二枝たかはる(Anny Group)
家庭や事業所で用いられている冷暖房機はヒートポンプ空調方式が主流であり、年々省エネルギー性能が向上している。その一方で、従来の空調方式では冷温風による室温制御や湿度低下に起因する不快さや空間全体を冷暖房するための余分なエネルギーなどに問題点があると指摘されている。 本研究では、これに対して熱放射型冷暖房システムが風を介さない熱伝搬の特性を持つことに着目し、消費電力の観点からシステムの運転最適化をはかることを目的としている。本稿では、暖房運転時での消費電力評価と快適性評価をエアコンとの並行比較実験で行った。その結果、今回設定した実験の条件では、熱放射型冷暖房システムの方が、消費電力が低い結果となった。