電気学会全国大会講演要旨
4-223
寒冷地における暖房等制御システムに関する基礎的検討
○井口 傑・小山貴夫(旭川工業高等専門学校)・月舘 司(北海道立北方建築総合研究所)
北海道のCO2排出量は,都道府県別で第6位,民生家庭部門において第2位である.さらに,エネルギー源別の消費量では、灯油の割合が約6割と高い.しかし,寒冷地における新築物件の50〜70%がオール電化住宅であることを鑑み,今後電力使用にシフトすることが予想される.寒冷地のオール電化住宅において,暖房効率の高いヒートポンプエアコンと蓄熱式電気暖房機を組み合わせ,CO2排出削減量と電力使用量に関連付け,これを最小とする制御システムの開発を目的とする.ここで,翌日の天候(気温,日射)の影響が室温に与える影響が大きいため,各家庭の暖房性能に合わせた天候予測に基づいたシステムを提案する.