電気学会全国大会講演要旨
4-226
金属電極上の黄色ブドウ球菌数の評価方法
◎橋口拓也(神奈川工科大学)
本論文は、電気集じん装置で捕集した金属電極上の菌に対する電界の影響を研究するため、まずその評価方法について検討した。具体的には金属表面に付着した菌数の評価方法と空気暴露における生菌数の変化を実験的に検討したものである。 黄色ブドウ球菌を金属製電極表面に垂らし、空気中に暴露した後、ラスパーチェック(BD製)で拭き取った。その結果,捕集効率は99.6%以上であり、電極表面上の生菌数を正確に計測できていることを確認した。 また,空気暴露における生菌数への影響実験では、4時間経過時まではコロニー数にほとんど変化はないが、8時間経過時に減少傾向が見られた。よって菌に対する電界の影響を検討する際、暴露時間に対する生菌数の減少も考慮する必要があることがわかった。