電気学会全国大会講演要旨
4-237
時間的制約による自動搬送システムの近似解析
◎坂田啓一・星野貴弘・浜松芳夫(日本大学)
本研究は,自動搬送システムを対象にしている。工場や倉庫での生産システムにおいて,生産効率の向上が求められている。そのためには,多品種少量生産や人件費削減などが挙げられる。これらを満たすため,自動搬送システムが多くの工場などで採用されている。自動搬送システムの問題点として,合流部での車両同士の干渉が挙げられる。干渉が頻繁に起こると,生産効率は低下してしまう。そのため,合流部において車両を能率的に制御する必要がある。本研究では,制御方式が単純であり,実現性が高いことから,時間的制約による制御方式を検討する。本制御方式を適用した際の数理モデルを構築し,合流部における輻輳現象を定量的に明らかにする。