電気学会全国大会講演要旨
4-238
自動搬送システムのモデル化と解析
◎競 浩平・星野貴弘・浜松芳夫(日本大学)
近年,生産システムでは物の流れが複雑化し,運用方式,レイアウト,設備が頻繁に変更される。このような状況に対応するため搬送システムは,無人の自動搬送システム (AGVS)へと移行しつつある。AGVS運用の問題点の一つに合流部近傍でのAGV同士の干渉が発生することが挙げられる。敷設された誘導路のスペースは有限であるため,混雑時においては待ち台数に制限を設けるべきである。本研究では,制限待ち台数を超える場合には待ち行列の先頭車両を迂回させることにより,ブロッキングなどが起こることを未然に防止する。数理モデルの構築には,マルコフ連鎖の手法を用い,性能評価の指標である平均待ち台数などを導出する。