電気学会全国大会講演要旨
4-240
電気自動車駆動用モータの温度解析
◎星野勝洋・宮崎英樹・大山和人・西口慎吾(日立オートモティブシステムズ)・岡田 隆・江夏秀俊・秋山悠基・今西裕人・川島徹也(日立製作所)
モータ動作点が短時間で変化した場合,モータ内の温度は複雑な分布となる。この理由は,発熱元となるモータ損失はステータコア,コイル,ロータコア,永久磁石といった各部位で大きく異なっていること,また各発熱部と冷却水路との熱抵抗の違いで起っている。モータの発熱において希土類永久磁石に流れる渦電流による損失はインバータ電流高調波の影響が非常に大きく,損失計算においてインバータ電流高調波の模擬は非常に重要である。本報告では,インバータ電流高調波によるモータ損失への影響を考慮し,電気自動車の走行のような長時間に渡り,モータ動作点が変化する場合において,モータ内温度分布の過渡変化を解析する手法の検討を行った。