電気学会全国大会講演要旨
5-001
波力発電用フライホイール電力貯蔵装置に適した発電電動機構造の基礎検討
◎吉田竜也・真田雅之・森本茂雄・井上征則(大阪府立大学)
本研究では,フライホイール電力貯蔵装置を用いることによる,ダイレクトリンク式波力発電システムにおける波の上下動に伴う出力変動の平準化を目的として,システムに適した発電電動機構造の検討を行う。ここで,フライホイールは回転速度が高いほど蓄積できるエネルギーが大きくなるが,回転による損失も大きくなり,真空チャンバ等の風損低減の装置や,高速用の軸受が必要となる。そのため,コストが高くなることやメンテナンスが必要となる問題がある。今回の用途では,必要となる貯蔵エネルギーが小さいことや,海上への設置を想定した際には省メンテナンスであることが望ましいことから,一般的なフライホイールシステムの回転速度に対して,比較的低速回転のシステムを想定して発電電動機を設計し,発電機効率の比較検討を行う。