電気学会全国大会講演要旨
5-002
高温超電導線材を用いた埋込磁石同期モータの基礎研究
◎岡田和也・森本茂雄・真田雅之・井上征則(大阪府立大学)
エネルギー消費削減の観点から,より高効率なモータの開発が課題となっている。高効率モータを開発する方法の1つとして,高温超電導線材を用いた超電導モータが考えられる。超電導体には電気抵抗がゼロや大電流密度での通電が可能といった特徴があり,非常に高い磁界を小さな損失で発生させることができる。しかし,超電導状態の維持や冷却に必要な設備・コスト,交流電流を通電する際に発生するACロスなどの問題がある。本研究では,超電導モータで問題となるACロスを低減する設計を検討し,同一のロータおよびステータコアを用いて,ステータ巻線に超電導線材を用いた場合と通常の銅線を用いた場合の特性を比較検討する。また,超電導モータの高出力化についても検討する。