埋込磁石同期モータ(IPMSM)は，高性能・高効率であることから，家電製品や電気自動車，ハイブリッド電気自動車等の用途で利用されている。用途によって寸法の制限が異なりその形状は様々である。モータは一般に体積が一定であっても外径/積厚比の違いによりに特性が大きく異なる。また，IPMSMのロータ構造は様々なタイプが考案されている。 IPMSMを用いる多くのアプリケーションにおいて，省スペース化，製造コスト低減の観点から小型化が望まれている。小型化のためには，体積あたりのトルク，出力を高くする必要がある。本検討では，IPMSMにおける，外径/積厚比の変化とロータ構造の違いが最大トルクおよび出力に及ぼす影響について検討している。