電気学会全国大会講演要旨
5-007
IPMモータにおけるブリッジ部の磁気特性がトルク特性に与える影響
◎赤木亮介・髙橋康人・藤原耕二・石原好之(同志社大学)・松下真琴・高橋則雄・徳増 正・森田政次(東芝)
埋込磁石同期モータ(IPMSM)は,高効率化の観点から電気自動車,鉄道,産業用大型モータなどでその利用が拡大しており,さらなる高性能化が求められている.IPMモータでは,永久磁石端部のブリッジ部において構造上漏れ磁束が生じるため,この漏れ磁束を低減することでトルク特性の改善が期待できる.一方,電磁鋼板は,応力が加わることで磁気特性は大きく劣化する.そこで,加工等による磁気特性劣化を想定し,ブリッジ部の漏れ磁束の低減がトルク特性に与える影響評価を試みる.本稿では,V字の磁石配置を有するIPMモータを対象として,磁気特性の劣化の程度や範囲がトルク特性に与える影響について検討を行ったので報告する.