電気学会全国大会講演要旨
5-017
磁石使用量と減磁の関係に着目した希土類磁石IPMモータの磁石使用量低減の検討
○佐藤光彦・金子清一(アイチエレック)・冨田睦雄(岐阜工業高等専門学校)・道木慎二・大熊 繁(名古屋大学)
近年,IPMモータは,ネオジウム系希土類磁石を構成する希土類元素の安定供給が難しくなっていることから回転子に埋め込む磁石使用量の削減が求められている。特に,希土類元素の中でもGy(ジスプロシウム)やTb(テルビウム)の安定供給には問題があり,GyやTbを添加していない希土類磁石も提案されている。 しかしながら,GyやTbを添加していない希土類磁石は,磁石性能が十分ではない場合が多く,依然としてGyやTbを添加した希土類磁石が採用される場合が多い。 本稿では,ファンモータやエアコンのコンプレッサ用モータ等に用いる起動トルクの小さいモータを想定し,不可逆減磁と磁石使用量の関係に着目し,磁石使用量の削減の検討を行ったので報告する。